「STUDIOでWebサイトを作りたいけど、本当に何でもできるの?」「こんな機能も実装できるかな?」
STUDIOは、その自由なデザイン性と直感的な操作性で、多くのWebサイト制作者に選ばれています。ノーコードツールでありながらプロレベルのサイトが作れるのは魅力的ですが、やはり「できないこと」も存在します。全てのWebサイトのニーズに対応できる万能なツールではありません。
この記事では、新ゆりデザイン事務所が、STUDIOではできないことや、苦手とする機能、そしてそれに対する代替案を具体的に解説します。STUDIOでのWebサイト制作を検討している方が、後悔なく最適なツールを選べるよう、事前に知っておくべきポイントを明確にします。
目次
STUDIOが「できない」とされる主な機能と理由
STUDIOはノーコードツールとして非常に優れていますが、プログラミングを伴うフルスクラッチ開発やWordPressなどのCMSと比較すると、実装が難しい、またはできない機能がいくつかあります。
1. 会員機能やECサイト構築機能
STUDIOは、ログイン機能や会員登録機能、ユーザーごとの個別ページ(マイページ)などを直接構築することはできません。また、商品のカート機能や決済機能といった本格的なECサイトの構築もできません。
これは、STUDIOがWebサイトの「デザインと情報発信」に特化したノーコードツールであるためです。ユーザー認証や複雑なデータベース処理を必要とする機能は、現状のSTUDIOの範囲外となります。
ただ、他の構築ツールを併用することで(Shopifyなどの販売ボタンの設置など)、STUDIOをECサイトっぽくすることは可能です。
2. ソースコードの直接編集や高度なカスタマイズ
STUDIOは、HTMLやCSS、JavaScriptといったソースコードを直接編集する機能を提供していません。これにより、以下のような制限が生じます。
- 特定のWebフォントの埋め込み: STUDIOが提供しているフォント以外の、特殊なWebフォントを直接埋め込むことはできません。
- 複雑なプログラムの実行: 既存のSTUDIO機能では提供されていない、独自の高度なJavaScriptを使ったアニメーションや機能を追加することはできません。
- 細かいデザインの制約: ボックスレイアウトの範囲内で柔軟なデザインが可能ですが、ピクセル単位での極めて厳密な配置や、通常HTML/CSSで可能となるような自由な要素の重なり方など、一部デザイン表現に制約が生じる場合があります。
これらの機能は、コーディングスキルを持つWebデザイナーやエンジニアが、手作業でコードを記述することで実現されるものです。ノーコードであるSTUDIOの特性上、こうした「コードを直接触る」ことで生まれる自由度には限界があります。
STUDIOでは「苦手」なこととその代替案
STUDIOでは直接できない機能がある一方で、工夫次第で代替できることや、外部ツールと連携することで実現可能な機能もあります。
1. 大規模サイトの運用と複雑なコンテンツ管理
STUDIOのCMS機能はブログやニュースなどのコンテンツ管理に優れていますが、WordPressのような数千、数万といった大量の記事を扱う大規模なメディアサイトや、複数の複雑なカスタムフィールドを持つコンテンツの管理には、まだ発展途上の部分があります。特に記事ごとのアクセスランキング表示や、複数タグでの絞り込み検索など、高度なCMS機能は実装が難しい場合があります。
代替案
大規模なコンテンツ管理が必要な場合は、別のCMS(microCMSなど)とSTUDIOをAPI連携させ、STUDIO側でデザインと表示のみを行うという方法が考えられます。これにより、コンテンツ管理の柔軟性を高めつつ、STUDIOの優れたデザイン性を活用できます。
2. ページネーションやコメント機能
ブログ記事のページネーション(次ページ、前ページ、ページ番号などの表示)や、訪問者からのコメントを受け付ける機能は、STUDIOの標準機能では実装できません。
代替案
ページネーションについては、手動で「もっと見る」ボタンを設置したり、特定の記事へのリンクを並べたりすることで代替できます。コメント機能については、Disqusなどの外部コメントサービスを埋め込むことで実現可能です。
STUDIOが「向いていない」ケース
STUDIOは優れたツールですが、以下のようなケースでは、他のツールや開発方法を検討した方が良い場合があります。
- 会員登録やログインを伴うサイト(例:会員制サービス、オンラインサロン)
- 商品販売や予約決済をメインとするECサイト、予約システム(複雑な在庫管理や決済処理が必要な場合)
- 大規模で複雑なデータ連携が必要な業務システムと連動するサイト
- 既存のWordPressサイトで、複雑なプラグイン機能が必須であり、それをそのままSTUDIOに移行したい場合
- ソースコードを自由にカスタマイズしたい、または特定のプログラミング言語での実装が前提となるサイト
これらのニーズがある場合は、WordPressや専門的な開発を伴うスクラッチ開発など、他の選択肢を検討することが必要です。
まとめ:STUDIOの特性を理解して最適な選択を
STUDIOは、Webサイトのデザインと情報発信において非常に強力なノーコードツールです。しかし、できないことや苦手な機能も存在します。大切なのは、STUDIOの特性を理解し、あなたのWebサイトの目的や必要な機能に合致しているかを事前に見極めることです。
もし、「こんな機能は実装できるかな?」「私のビジネスにはSTUDIOが最適?」といった疑問や不安がありましたら、ぜひ新ゆりデザイン事務所にご相談ください。
私たちは、お客様のビジネス目標と必要な機能を丁寧にヒアリングし、STUDIOで実現可能な範囲と、そうでない場合の代替案や最適なツール選定について、プロの視点からアドバイスさせていただきます。
STUDIOの強みを最大限に活かし、あなたのビジネスに貢献するWebサイトを、私たちと一緒に作り上げませんか?無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。