ブログやニュース、実績紹介など、定期的に情報を発信するWebサイトにとって、コンテンツ管理システム（CMS）は必要不可欠です。STUDIOのCMS機能は、ノーコードでありながら非常に強力で、専門知識がなくても効率的にコンテンツを管理・更新できます。しかし、「具体的にどう使えばいいの？」「もっと効率的な運用方法は？」と感じる方もいるかもしれません。
この記事では、新ゆりデザイン事務所が、STUDIOのCMS機能を最大限に活用する方法を徹底解説します。コレクションの作成から、記事の投稿・管理、さらにはSEOを意識した運用まで、あなたのWebサイトのコンテンツ更新をスムーズにするためのステップとコツをご紹介します。
目次
STUDIOのCMSとは？コンテンツ管理の強力な味方
STUDIOのCMSは、Webサイト上で繰り返し表示されるコンテンツ（記事、事例、商品情報など）を一元的に管理し、データベースのように利用できる機能です。HTMLやCSSの知識がなくても、直感的な操作でプロフェッショナルなブログやメディアサイトを構築・運用できます。
CMSを使うメリット
- 更新作業の効率化: デザインとコンテンツが分離されているため、一度テンプレートを作成すれば、あとはコンテンツ（テキストや画像）を入力するだけで新しいページが生成されます。
- デザインの一貫性: 記事ごとにデザインが崩れる心配がなく、サイト全体の統一感を保てます。
- SEO効果の向上: 定期的なコンテンツ更新は検索エンジンからの評価を高め、SEOに良い影響を与えます。CMSを使えば、効率的に質の高いコンテンツを量産できます。
- チームでの運用が容易: 複数人でコンテンツ作成・管理を行う際も、CMSがあれば役割分担がしやすくなります。
コレクションの作成からアイテム（記事）の投稿まで
ここでは、ブログ記事を例に、STUDIOのCMSを使った基本的なコンテンツ作成の流れを見ていきましょう。
1. コレクションを作成する
コレクションは、管理したいコンテンツの種類（例: ブログ、お知らせ、実績）ごとに作成する「データベースの箱」のようなものです。
ダッシュボードからCMSを開く
STUDIOのダッシュボード左側にある「CMS」アイコンをクリックします。
新しいコレクションの作成
「＋新しいコレクション」をクリックし、コレクション名（例: ブログ、News）を入力します。スラッグも自動生成されますが、必要であれば編集しましょう。
フィールドの追加
ここがCMSの肝です。記事のタイトル、本文、画像、公開日など、ブログ記事に必要な要素（フィールド）を追加します。
- テキスト: 短いテキスト（タイトル、概要など）、長いテキスト（記事本文など）
- 画像: アイキャッチ画像、記事内の画像など
- リッチテキスト: テキストの装飾や画像挿入ができる、ブログ本文に最適なフィールド
- 日付: 公開日、更新日など
- URL: 関連リンクなど
- 選択: カテゴリ（例: Webデザイン, SEO, STUDIO）など、選択肢の中から選ぶフィールド
- ブール: ON/OFFの真偽値（例: 公開状態）
- メンバー: 記事作成者など
2. コレクションページ（テンプレート）をデザインする
作成したコレクションのフィールドをWebサイト上にどのように表示するか、テンプレートとなるページをデザインします。このテンプレートは、コレクションに追加されるすべての記事に適用されます。
コレクションページを開く
CMSのコレクション設定画面から「ページをデザイン」をクリックします。
要素を配置する
テキストボックス、画像ボックスなどの要素を配置し、先ほど作成したフィールドと連携させます。例えば、タイトル用のテキストボックスを選択し、右側のプロパティパネルで「テキストを連結」から「記事タイトル」フィールドを選びます。
デザインを調整する
フォント、カラー、余白、レスポンシブ対応など、Webサイト全体のデザインルールに合わせて調整します。このデザインが、今後の記事すべてに適用される基本レイアウトになります。
3. アイテム（記事）を投稿する
デザインしたテンプレートを使って、実際に記事コンテンツを作成します。
CMSからアイテムを追加
コレクションの管理画面に戻り、「＋新しいアイテム」をクリックします。
フィールドに内容を入力
先ほど設定した各フィールドに、記事のタイトル、本文、画像などを入力していきます。リッチテキストエディタを使えば、文字の装飾や画像挿入も直感的に行えます。
公開設定
入力が完了したら、「公開」ボタンをクリックすることで、設定したコレクションページに記事が反映され、Webサイト上で公開されます。
4. リストページをデザインする
ブログ記事の一覧を表示するページも、CMSと連携して効率的に作成できます。
新しいページを作成
通常のページ作成と同じように、ブログ一覧を表示したいページを作成します。
「コレクションリスト」を追加
左側の要素パネルから「コレクションリスト」を選択し、ページに配置します。
表示するコレクションを選択
どのコレクション（例: ブログ）のアイテムを表示するかを選択します。
リストのデザインを調整
リスト内の各アイテム（ブログカードなど）のデザインを調整します。これも、コレクションページと同じように、フィールドと要素を連携させながらデザインします。
並び順やフィルターを設定
最新の記事を上位に表示したり、特定のカテゴリの記事だけを表示したりする設定も可能です。
STUDIO CMSでSEO効果を高める運用術
CMSを使ったコンテンツ更新は、SEOにおいて非常に有利です。さらに効果を高めるための運用術をご紹介します。
- キーワード選定を徹底する: 各記事で狙うキーワードを事前にリサーチし、タイトル、見出し（H1, H2, H3）、本文に自然に含めましょう。ユーザーがどのようなキーワードで情報を探しているかを理解することが重要です。
- タイトルとディスクリプションを最適化する: STUDIOのCMSでは、各アイテム（記事）ごとにSEOタイトルとメタディスクリプションを設定できます。検索結果に表示される重要な情報なので、クリック率を高める魅力的な内容にしましょう。キーワードを含めることも忘れずに。
- 質の高いコンテンツを作成する: ユーザーの検索意図を満たす、価値のある情報を提供することが最も重要です。網羅的で分かりやすい文章、オリジナリティのある情報、適切な画像や図の利用を心がけましょう。
- 内部リンクを積極的に活用する: 関連する記事やページへの内部リンクを貼ることで、サイト内の回遊性を高め、ユーザーの滞在時間を延ばします。また、検索エンジンがサイト構造を理解しやすくなり、SEO評価の向上にも繋がります。
- 画像の最適化とaltテキスト設定: 記事内の画像は、ファイルサイズを圧縮して表示速度を速めることが重要です。また、画像の内容を表す「altテキスト」を設定することで、検索エンジンに画像を認識させ、画像検索からの流入も期待できます。
- 定期的な更新とリライト: 一度公開した記事も、情報が古くなれば価値が下がります。定期的に内容を見直し、最新情報に更新したり、より分かりやすい表現にリライトしたりすることで、常に新鮮な状態を保ちましょう。
まとめ：STUDIOのCMSを活用してWebサイトを成長させよう
STUDIOのCMS機能は、単に記事を投稿するだけでなく、効果的なコンテンツマーケティングを実現するための強力なツールです。コレクションの適切な設計、テンプレートのデザイン、そしてSEOを意識した運用によって、あなたのWebサイトは訪問者にとって価値ある情報源となり、ビジネスの成長に大きく貢献するでしょう。
「CMSの設計が難しそう」「ブログを始めたいけど、SEOまで手が回らない」「効率的な運用方法を知りたい」といったお悩みがあれば、ぜひ新ゆりデザイン事務所にご相談ください。
